この記事では、ジム・キャリー主演の映画「トゥルーマン・ショー」のあらすじを簡単に紹介するとともに、映画を観た感想をご紹介します。
できるだけネタバレしないように書いているので、まだ本作品を観ていない方も安心してご覧下さい。
映画「トゥルーマンショー」のあらすじを簡単に紹介(ネタバレなし)
映画「トゥルーマン・ショー」のあらすじを、簡単にご紹介します(ネタバレはありません)。
「シーヘブン島」という名前の離島で、妻と仲良く暮らす主人公のトゥルーマン。
彼は保険の営業マンとして、平凡な日々を過ごしていました。
そんなある日、彼がいつものように会社へ向かっていると、路上に佇む一人の男性に気づきます。
その男性は、トゥルーマンが幼い頃、ヨットから海へ転落して亡くなったはず彼の父親でした。
しかし、トゥルーマンがその男性に話しかけた瞬間、知らない男女が駆け寄り、父を連れ去りました。
この日を境に、トゥルーマンは身の回りの「異変」に気付き始めます。
何と、彼の生活は全世界に生中継されていたのです。
映画「トゥルーマンショー」を観た感想
映画「トゥルーマン・ショー」を観た感想です。
ハートフル・コメディかと思いきや…
トゥルーマン・ショーを観たきっかけは、2つあります。
1つめは、ジム・キャリーの演技が大好きだったこと。
そして2つめは、彼が出演する映画だから、きっとお腹を抱えて笑わせてくれるか、もしくは心温まるハートフルなストーリーだろうと勝手に想像したことです。
しかし、実際にフタを開けてみると…コメディというより、まるでホラーかサスペンスでも観させられているような印象を抱きました。
一人の男性が24時間「監視」されるという異常な世界
この物語の主人公は、ある離島に暮らしている普通のサラリーマン。
保険屋でセールスマンをしているただの愛想のいいお兄さんという感じですが、実は彼の生活は24時間にわたって世界中に生放送されているという、ちょっと普通では考えられない設定になっています。
彼の住んでいる「シーヘブン」と呼ばれる島は撮影用に作られたセットで、日常生活のみならず、就寝中もずっとカメラに撮影され続けるという超異常な世界で、もはや「24時間体制の監視」と言ってよいレベルです。
とにかく「不自然」がいっぱい
この映画の面白いところは、まわりの人間の異常なまでの不自然さでしょう。
主人公は身の回りの異変に気づきはじめて、それを探るわけですけど、その度に色んな人が「妨害」を仕掛けます。
トゥルーマンにテレビ中継されていることを知られてはマズイからです。
また、このテレビ番組(トゥルーマン・ショー)はCMがない代わりに、至るところで商品の紹介(PR)が入ります。
その露骨さは、「何で今まで気づかなかったの?」というレベルです(笑)。
人間の狂気
あらすじだけ読むと滑稽なストーリーに思えるのですが、実際に観てみると「人間の狂気」みたいなものをヒシヒシと感じます。
まずは、トゥルーマン・ショーを制作したプロデューサーの存在です。
このプロデューサーは名俳優エド・ハリスが演じているのですが、彼がトゥルーマンに向ける目がちょっと異常。
というのも、トゥルーマンを一人の出演者としてではなくて、まるで画面越しに映る彼を「自分の子供」を見ているような優しい目で見つめるんですよね。
勝手にテレビカメラで監視しておきながら、愛情たっぷりの視線を投げかけるなんて…異常者にしか見えません。
また、見知らぬ人の生活を24時間観たいと思っている視聴者も、ちょっと普通じゃない気がします。
リアリティ番組に対する警鐘
もしかすると、この映画は「リアリティ番組に対する警鐘」訴えかけているのかもしれません。
リアリティ番組は基本的に台本や演出がなく、そのため出演者の素の部分が見れるため、今も昔も変わらない人気のコンテンツです。
しかし、一歩間違えると、出演者の人生を破滅させてしまう可能性も秘めています。
本作品のトゥルーマンは、とても人柄がよく親切な人間だったため、多くの視聴者から愛されています。
でも、もしトゥルーマンが視聴者から反感を買うような行動を取ってしまった場合はどうなるか?
彼は、全世界から非難を浴びることとなり、今後の人生に悪い影響が出てしまうでしょう。
このように、リアリティ番組は面白いコンテンツであることに間違いはないのですが、少しでも取り扱いを間違えると、出演者の人生をも変えてしますリスクが潜んでいるのです。
映画「トゥルーマンショー」のあらすじと感想まとめ
今回は、映画「トゥルーマン・ショー」のあらすじと感想を書きました。
本作品の鑑賞が終わったあとで、「もし自分がトゥルーマンの立場だったらどうしただろう?」と考えてみたのですが、たぶん自分なら一つの部屋に籠もったきり出てこれないんじゃないかと思います。
街中のいたる所に設置されたカメラが自分一人を狙っているなんて、考えただけでゾッとします。
そんな中で、主演のジム・キャリーはいつものコミカルな演技を見せてくれるのですが、考えることが多すぎて素直に笑えない自分もいました。