映画「トゥルーマン・ショー」に出てた主人公が、その後どうなったかを知りたい。
ジム・キャリー主演の映画「トゥルーマン・ショー」は、一人の男の生活がが24時間にわたって世界中に生放送されるというちょっと変わった物語です。
そのため、本作品を観た方の中には「主人公のその後」が気になるという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、映画「トゥルーマン・ショー」の「主人公のその後の人生」について考察したいと思います。
なお、この記事は映画「トゥルーマン・ショー」のネタバレを含みますのでご注意下さい。
ネタバレなしの簡単なあらすじや感想を知りたい方は、下の記事をどうぞ。
【トゥルーマンショー】主人公の「その後」を考察
※以下、ネタバレを含みます。
撮影用のドームの脱出に成功した、トゥルーマン。
しかし、彼は本当に「自由」を手に入れたのでしょうか?
「監獄」を抜け出したトゥルーマン
物語の最後、主人公のトゥルーマンは、彼の生まれ故郷である「シーヘブン島」からの脱出に成功します。
シーヘブン島は、彼が産声を上げてから現在にいたるまで、ずっと暮らし続けてきた「安住の地」のはずでした。
しかし、実はその島は、彼を撮影するために作られた巨大な撮影用のドーム。
中には5000台ものカメラが設置され、24時間にわたって彼を追い続けるという「監獄」のような場所でした。
そのことに気づいたトゥルーマンは、命からがら「海の端」へと辿り着き、ドームの非常口から外の世界へと抜け出すことに成功します。
外の世界は本当に自由なのか?
24時間の監視体制から脱出したトゥルーマン。
そんな彼の姿をテレビ越しで見ていた視聴者は、ハイタッチしながら大喜びします。
トゥルーマンの初恋の相手であるシルビアも、自由の身になったトゥルーマンを迎えようと、走って彼の元に向いました。
エンディングだけを見ると、トゥルーマンは自由を手にし、初恋の相手と幸せな人生を歩んでいくようにも見えます。
しかし、この物語はハッピーエンドでは終わらない気がします。
なぜなら、彼に待っているのは自由ではなく、ふたたび「監視」され続ける世界だからです。
もしかすると、元いた「シーヘブン」の方が安全だったかもしれません。
ふたたび「監視」される世界
トゥルーマンに待っているのは、ふたたび「監視」され続ける世界でしょう。
「トゥルーマン・ショー」は、世界で約220カ国で放送された、超人気番組です。
当然、その番組の主演をつとめていた彼は、押しも押されぬ「大スター」なわけです。
彼のもとには大勢のファンが集まり、行く先々でパパラッチに追いかけ回されるのは、容易に想像できます。
外の世界に出て保険の営業マンとしての職を失ったトゥルーマンですが、CMやテレビ番組の出演などで莫大な財産を築くことは簡単でしょう。
彼の知名度は世界レベルであり、各企業やメディアが放っておくわけがないからです。
しかし、いくらお金をたくさん稼げても、それが彼にとって幸せかというと、おそらく違うと思います。
多くの危険がある「外の世界」より、まるで赤ん坊のように大勢のスタッフに見守られていた「内の世界」の方が、彼にとって安全で快適だったかもしれません。
【トゥルーマンショー】主人公の「その後」の考察まとめ
今回は、映画トゥルーマン・ショーにおける「主人公のその後」を考察しました。
物語の最後は、まるでハッピーエンドのように締めくくられましたが、主人公に待っていたのは今までよりも過酷な人生なのだと思います。