映画「アポロ13」の名言─リーダーに相応しい珠玉の言葉たち

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この記事では、映画「アポロ13」より、心に留めておきたい名言の数々をご紹介します。

本作品には、リーダーとして活躍するにあたり、役立つセリフがたくさんあります。

気に入ったものがあれば、ぜひメモでも残しておいて、活用してください。

目次

映画「アポロ13」5つの名言

映画「アポロ13」より、リーダーとして参考になる名言を5つご紹介します。

それが、次の5つです。

結集してかかれ 憶測は混乱を招く

アポロ13号計画のチーフ指揮官、ジーン・クランツ(エド・ハリス)の言葉です。

この一言で、パニック寸前だった管制室は、冷静さを取り戻すことになります。

管制官からの指示に従い、アポロ13号の乗組員ジャック(ケヴィン・ベーコン)は、酸素の撹拌かくはんを行いました。

しかし、スイッチを入れた瞬間、電気系統のトラブルによって機体の一部で爆発が発生。

酸素が外部へ漏れ出してしまいます。

アポロ13号の状況を知らされた管制室は、パニックに包まれました。

「計器のトラブルだ」

「航法誘導は?」

「アンテナの向きがおかしい」

管制官たちは、それぞれの「憶測」を、次々にジーンのもとへ報告しにやってきます。

あげくの果てには、持ち場ごとに単独行動を始める始末です。

しかし、ジーンは管制官たちに冷静になるよういさめました。

憶測ばかりを並べ立て、バラバラに行動しても、解決への道は開けないと考えたからです。

アポロ13号を危機から救うために、今できることは何か?

それは

  • 今何が起きているかを正確に把握すること
  • その問題の解決策を考えること

です。

アポロ13号の乗組員たちの命を救ったのは、何があっても冷静さを失わなかったジーンのリーダーシップによるところが大きいと感じました。

静かにしろ

冷静になるんだ

(中略)

結集してかかれ

憶測は混乱を招く

映画「アポロ13」より

それは本音か?僕は帰りたい

アポロ13の船長、ジム・ラヴェル(トム・ハンクス)の言葉です。

夢を諦めるのは勇気が必要です。

しかし、チームリーダーには、時として勇気ある軌道修正が求められます。

船体の故障によって、月への着陸を諦めざるを得なかったアポロ13のクルーたち。

月に接近したとき、船員のフレッド(ビル・パクストン)は思わず「このまま月に降りて探査したい」と口にしました。

それを聞いたジムは、「僕は帰りたい」と返します。

船長としてクルーの命をあずかる立場であるジムは、月探査ではなく、地球へ無事に帰還することが自分のミッションだと考えたからです。

そして彼は、憧れのはずだった月をあまり見ることなく、クルーたちに指示を出しました。

それは本音か?僕は帰りたい。

交信不能になった場合の対応策を考えよう。

フレッド 食料はどうなってる?

ジャック 凍る前に司令船から水を移しておけ

映画「アポロ13」より

アームストロング船長に憧れ、「自分も月に降り立ちたい」とずっと夢を描いていたジム。

そんな彼が月面探査を諦めるのは、相当な勇気が必要だったと思います。

憧れの月が目の前に迫ったとき、誰よりもその美しい光景を目に焼き付け、感傷に浸りたかったのでしょう。

しかし、何よりリーダーとしての自覚が強かった彼は、夢ではなく「目の前の問題解決」だけに目を向けるよう努めたのです。

丸を四角でふさぐ方法を考えろ

個人的に「ことわざにしていいレベル」だと思っている、ジーン・クランツの名言です。

仕事では「そんなの不可能に決まってる」という無理難題を押し付けられることは少なくありません。

しかし、リーダーである以上、根拠もなしに「無理だ」と払いのけるのはナンセンスです。

どれだけ不可能だと思っても、部下に平然と指示を出すのが、リーダーたる者の務めです。

損傷した機体から酸素が漏れ出すのを食い止めた、アポロ13号のクルーたち。

次に待ち受けていたのは、彼らの口から排出される二酸化炭素をどうやって浄化するかという問題でした。

船体が損傷した影響で、空気清浄機能が壊れてしまったのです。

このままでは、船内が二酸化炭素が充満し、死に至ってしまいます。

そこで必要になったのが、四角いフィルターボックスに、丸いダクトを取り付ける作業でした。

四角いものに丸いものを取り付けるなんて不可能としか思えません。

しかし、リーダーのジーンは軽く言いのけます。

丸を四角でふさぐ方法を急いで考えろ

映画「アポロ13」より

できない理由を口にする暇があったら、できる方法を考えろ。

パワハラとも取られかねませんが、核心をついた言葉です。

やるべきことは1000もある 今はまだ8番目だ

部下に優先順位を示してあげるのも、リーダーとして大事な役割です。

いまだ船内の「二酸化炭素」問題が解決しない中、クルーのジャックが新たな問題提起を始めます。

このまま地球へ突入すると、進入角度が浅すぎて、大気圏に弾かれてしまうというのです。

このとき、ジムは耳を傾けつつも「今考える問題ではない」と突っぱねました。

二酸化炭素の問題を先に解決しないことには、地球への侵入方法を議論しても無意味だからです。

やるべきことは1000もある

今はまだ8番目だ

君の話は692番目だぞ

映画「アポロ13」より

チーフ管制官のジーンと同様に、ジムもクルーに対して冷静になるよう諭したのです。

仲間割れして死ぬより 生き残る方法を考えろ

ケンカを始めたクルーに対し、ジムが口にした一言です。

疲労と焦りがピークに達しているなか、フレッドとジャックは、ついに言い争いを始めてしまいました。

フレッドは、アポロ13が損傷したのはジャックの「確認不足」がそもそもの原因だと考えていたのです。

「タンクを撹拌かくはんしただけだ」

「目盛りを読んだか?」

「俺は悪くない!」

生産性がない言い争いを始めた2人に対し、ジャックは次のように説き聞かせました。

言い争っている場合か

10分でも惜しいんだ

仲間割れして死ぬより生き残る方法を考えろ

映画「アポロ13」より

ピンチに陥ったとき、犯人探しをしたくなるのは人間の「さが」かもしれません。

ですが、いくら犯人が見つかっても、問題解決には何の役にも立ちません。

やるべきなのは、どうやって現状を乗り切るかを考えることだけだからです。

ジーン・クランツが実際に残した名言

ここまでは、映画「アポロ13」のセリフの中から名言をご紹介しました。

映画に登場したチーフ司令官のジーン・クランツは実在した人物で、数々の名言を残していることで知られています。

「ジーン・クランツの10か条」と呼ばれ、仕事をする上で心に留めておきたい言葉の数々を残してくれています。

ジーン・クランツの10か条
  1. Be proactive(積極的に行動せよ)
  2. Take responsibility(自ら責任を持て)
  3. Play flat-out(目標に向かって脇目を振らず、速やかに遂行せよ)
  4. Ask questions(分からないことは質問せよ)
  5. Test and validate all assumption(考えられることはすべて試し、確認せよ)
  6. Write it down(メモをとれ)
  7. Don’t hide mistakes(ミスを隠すな)
  8. Know your system thoroughly(自分の仕事を熟知せよ)
  9. Think ahead(常に先のことを考えよ)
  10. Respect your teammates(仲間を尊重し、信頼せよ)

当たり前に感じるようなものもありますが、忙しくなったりパニックになったりすると、つい忘れがちなものばかりです。

そんなときは一呼吸おいて、「ジーン・クランツの10か条」に目を通すと、冷静にピンチを乗り越えられるかもしれません。

まとめ

映画「アポロ13」より、名言を5つご紹介しました。

  1. “結集してかかれ 憶測は混乱を招く”
  2. “それは本音か?僕は帰りたい”
  3. “丸を四角でふさぐ方法を考えろ”
  4. “やるべきことは1000もある 今はまだ8番目だ”
  5. “仲間割れして死ぬより 生き残る方法を考えろ”

どれもリーダーとして心に留めておきたい、珠玉の金言です。

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