映画「キャストアウェイ」に登場するクジラの意味と役割とは?

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映画「キャストアウェイ」では、チャックが無人島から脱出したあと、ずっとクジラが付いてきていましたよね。

本作をご覧になった方の中には「クジラが登場したのは何か意味があるのかな?」と感じた人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、映画「キャストアウェイ」に登場するクジラの意味や役割について考察します。

なお、本記事は映画「キャストアウェイ」のネタバレを含みますのでご注意ください。

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映画「キャストアウェイ」のクジラの意味と役割

クジラ

映画「キャストアウェイ」で登場するクジラは、チャックに「重要な転機」を知らせてくれる役割を果たします。

クジラは合計3回、チャックの目の前に姿を現しました。

特に次の2つは、チャックにとって「大きな転機」となります。

  1. ウィルソン(バレーボール)が流されそうになったとき
  2. コンテナ船がそばを通ったとき

ウィルソンを固定するロープが外れたことを知らせた

ウィルソンが海に流されそうになったとき、クジラは気を失ったチャックに潮をかけて起こそうとしました。

無人島でずっと独りだったチャックにとって、ウィルソンは唯一の話し相手。

もちろん、クジラはそんなことを知る由もありません。

しかし、ウィルソンを固定したロープが外れたとき、クジラは大きな鳴き声を上げながら、まるでチャックに「ウィルソンが流されたよ!」と伝えるように、彼に潮を吹きかけました。

クジラのおかげで目を覚ましたチャックでしたが、時すでに遅し…。

結局ウィルソンは大海原に流されてしまいました。

コンテナ船がそばを通ったことを知らせた

今回チャックにとって最大の転機となったのは、漂流するイカダのすぐ近くをコンテナ船が通ったことです。

このときチャックはイカダの上で眠っていましたが、クジラが再び潮を吹きかけたことで、彼は目を覚まし、奇跡的に命拾いすることができました。

唯一の友であるウィルソンを失い、暴風雨と荒れ狂う波でボロボロになったイカダに、生きる希望を失いかけていたチャック。

しかし、またしてもクジラのおかげで目を覚ましたチャックは、偶然通りかかったコンテナ船に救助され、命拾いすることになります。

クジラは遊んでいただけ?

クジラは、チャックとウィルソンの関係や、彼が漂流して助けを求めていることを知っているはずがないので、単に「遊んでいただけ」とも考えられます。

でも、人間と同じく「苦悩をする動物」とも言われるクジラは、もしかすると漂流するチャックを見て「助けてあげよう」と思ったのかもしれません。

いずれにせよ、大海を漂流したチャックは、クジラの「護衛」のおかげで九死に一生を得ることとなりました。

映画「キャストアウェイ」のクジラの種類は?

クジラ

以下の特徴から「ザトウクジラ」だと思われます。

  • 尾びれの先端がギザギザしている
  • 尾びれの裏に白とクロの模様がある
  • 上アゴと下アゴにコブ状の隆起がある

ザトウクジラの特徴

クジラ

ザトウクジラは、体長が11~15m、体重が30トンほどの中型のクジラ。

尾ビレは3~4mほどで、胸ビレが長く、上アゴと下アゴに「フジツボ」に覆われたコブ状の隆起があるのが特徴です。

ちなみに、ザトウクジラの生息域は北半球から南半球までと広く、チャックが漂流した太平洋の海にも生息します。

毎年12月~4月になると、日本近海でもザトウクジラを見ることができるんですよ!

好奇心が旺盛な「歌う」クジラ

クジラ

ザトウクジラは、とても好奇心が旺盛なクジラとして知られています。

また、かれらは歌うように鳴き声を出すことから「歌うクジラ」とも呼ばれています。

映画「キャストアウェイ」では、低く歌うような鳴き声で、海を漂流するチャックに近づいて来ていましたよね。

ザトウクジラの実際の鳴き声を収録した動画がありました。

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