映画「グレイテストショーマン」が伝えたい3つのこと

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映画グレイテスト・ショーマンが伝えたいことって、一体何なんだろう?

映画グレイテスト・ショーマンは、圧倒的な歌やダンスがフィーチャーされがちですが、注意深く観ると「その作品が伝えたいメッセージ」が発見できることがあります。

そこで今回は、僕なりに感じた「グレイテスト・ショーマンが伝えたい3つのこと」をご紹介したいと思います。

※本記事は映画グレイテスト・ショーマンのネタバレを含みます。

なお、ネタバレなしのあらすじや感想を先に知りたい方は、下の記事をどうぞ。

目次

映画「グレイテストショーマン」が伝えたい3つのこと

映画グレイテスト・ショーマンを鑑賞して、僕なりに感じたメッセージ(伝えたいこと)は次の3つです。

  1. ありのままの自分でいい
  2. 最も崇高な芸術は人を幸せにすることだ
  3. 本来の目的を見失わないように

それぞれ解説しますね。

ありのままの自分でいい

映画「グレイテスト・ショーマン」が、観ている人に伝えたいことのひとつに、「ありのままの自分でいい」というメッセージがあります。

本作品の中でショーを盛り上げたのは、「フリークス」と呼ばれる、当時の市民から蔑まれていた人たちでした。

彼らは主人公P.T.バーナムに見出され、「バーナム・サーカス」の劇団員として日の目を見ることになります。

なぜなら、彼らは皆、人々を笑顔に変える才能を持っていたからです。

しかし、そんな才能があるとは思いもよらなかった彼らは、ずっと市民の目から隠れるように生活をしていました。

彼らの苦しい胸の内は、グレイテスト・ショーマンの挿入歌「Come Alive」の一節にあります。

目が語ってる

隠れてろというウソを信じてたと

外が怖くて

カギを掛けてた

映画グレイテスト・ショーマン「Come Alive」より

こんな辛い気持を抱えつつ、世間の冷たい目から逃げるように生きてきた彼らでしたが、バーナムとの出逢いをきっかけに外の世界に飛び出す決意をします。

もう陰に隠れて生きるのはイヤ

一度外を見たら変わるしかない

奇跡の稲妻を瓶に詰めて

才能を証明しよう

怖くないさ

生きよう 輝こう

映画グレイテスト・ショーマン「Come Alive」より

こうして、勇気を振り絞ってショーに出た結果…

非難を浴びるどころか、観客から割れんばかりの拍手喝采をあびることに。

彼らが「ありのままの自分でいいんだ」と自覚する瞬間です。

グレイテスト・ショーマンの主題歌であり、ゴールデングローブ賞を獲得した楽曲「This Is Me」の中に、とても好きな歌詞があるのでご紹介します。

And I know that I deserve your love

There’s nothing I’m not worthy of

私にも愛される資格がある

値しないものなど何ひとつない

映画グレイテスト・ショーマン「This Is Me」より

本作品に対しては、見た目が特徴的な人びとを「見世物」にしたという点で批判的な意見も少なくないのですが、彼らに生き甲斐を与えたという点では素晴らしいことだと個人的に感じます。

最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ

最も崇高な芸術は人を幸せにすることだ」という言葉は、グレイテスト・ショーマンのエンドロールで表示される、実在したP.T.バーナム本人のものです。

帰るときに人びとが幸せな笑顔になっていさえすれば、それがどんな形のものであれ、素晴らしい芸術だという意味です。

映画グレイテスト・ショーマンでは、主人公のバーナムが「本物の芸術」にこだわり始める場面が描かれます。

彼が当初行なっていたサーカスは「偽物のショー」であり、上流階級の人たちに認めてもらうには「本物の芸術(オペラなど)」が必要だと考えたからです。

サーカスを観た評論家から「偽物」「不快で低俗」などと辛辣な言葉で批評をくらい、見返したかったのかもしれません。

そこでバーナムは、上流階級の人たちが呼べる「本物の出し物」を始めようと、劇作家のカーライルと手を組んだり、スウェーデンの有名オペラ歌手ジェニー・リンドの公演を手掛けたりします。

下は、当時劇作家として名を上げ始めていたフィリップ・カーライルを誘ったときのバーナムのセリフです。

僕も上流を呼びたい

正統派の出し物で気取った連中を引き付ける

映画「グレイテスト・ショーマン」より

こうして「本物の芸術」の公演にのめり込んでいくバーナムでしたが、彼が抜けたサーカスは人気が低迷。客足は徐々に遠のいていきます。

そんなこともお構いなしに、ジェニー・リンドの公演を続け、劇団員たちからも距離を取り始めたバーナム。

しかし、放火による劇場の消失や、自身のスキャンダルによる家族の離散という経験を経て、ようやく「本当の芸術とは何か?」に気づき始めます。

最も崇高な芸術とは人を幸せにすることである。

このことに気がついた彼は、ふたたびサーカスの舞台に立ち、観客を笑顔にする喜びを思い出しました。

本来の目的を見失わないように

映画グレイテスト・ショーマンには、本来の目的を失わないようにというメッセージも込められているように思います。

というのも、主人公のバーナムは本来の目的を忘れてしまったために、破滅への道へ進みかけていたからです。

主人公P.T.バーナムが商売を始めた目的は、ただ「家族を幸せにすること」だけでした。

上流階級の娘チャリティと結婚した彼は、その目的を達成するために、お金儲けをしようと考えたのです。

しかし、サーカスが軌道に乗ると、バーナムの目的はいつのまにか「自分の欲求を満たすこと」へと向きを変えてしまいます。

子供の頃から誰にも認めてもらえなかった彼は、観衆から大喝采を浴びることに快感を覚え、最終的にはそれだけでは飽き足らなくなってしまったんです。

もっと認めてもらいたい。

そうだ…今まで自分や父親をバカにしてきた上流階級のやつらも見返してやろう。

おそらく、バーナムはこのように考えたに違いありません。

こうしてバーナムは、「家族を幸せにする」という本来の目的をすっかり忘れてしまい、自分の存在を認めてもらうために「上流階級向け」の興行に夢中になったのです。

しかし、オペラ歌手ジェニー・リンドのスキャンダルが決定打となって家族と離れ離れになったバーナムは、「本来の目的」を思い出します。

女王とシャンパンを飲み

政治家に称賛された

でもそれは他人の夢

危険な落とし穴

何年も何年も喝采を追い求め

いつも全力で走り続けた

だが立ち止まり思い出した

すべては誰のためだったかを

映画グレイテスト・ショーマン「From Now On」より

家族の写真を眺めながら、バーナムは「家族を幸せにすること」こそが自分の本来の目的だと思い出しました。

映画「グレイテストショーマン」が伝えたいことまとめ

今回は、映画グレイテスト・ショーマンが伝えたいメッセージを考察してみました。

まとめると、次の3つです。

  • ありのままの自分でいい
  • 最も崇高な芸術は人を幸せにすることである
  • 本来の目的を見失わないように

本作品は圧倒的な歌やダンスに目を奪われがちですが、「このシーンにはどんなメッセージが込められているんだろう?」と考えながら繰り返し観てみると、面白い発見ができる可能性があるのでオススメです。

もちろん、作品から受け取る内容は人によって違うのは当然のことなので、正解とか不正解を考えるのではなく、ご自身が感じたことを素直に受け取っていただくのがよいと思います。

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