映画「キャストアウェイ」は、トム・ハンクス扮する主人公チャック・ノーランドが、不運にも飛行機事故によって無人島に漂着するサバイバルストーリーです。
主人公のチャックが勤めている会社は、「FedEx(フェデックス)」という実在する会社のため、この記事をお読みの方の中には「キャストアウェイって、もしかして実話なの?」と考える人もいるでしょう。
結論を言うと、キャストアウェイは実話ではなく、フィクションです。
完全なオリジナルのストーリーで、原作小説はなく、モデルとなった人物も明らかにされていません。
しかし、キャストアウェイとよく似た作品がありましたので、ご紹介したいと思います。
「キャストアウェイ」は実話?
映画「キャストアウェイ」は実話ではなく、フィクションの物語です。
そのため、原作となった小説などはありません。
「キャストアウェイ」は実話ではなくフィクションの物語
映画「キャストアウェイ」は、オリジナルのフィクション作品です。
本作品の脚本を担当したのは、ウィリアム・ブロイルズ・ジュニア氏。
彼が脚本を担当した有名な作品には、トム・ハンクスも出演した「アポロ13」や、クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」などがあります。
なお、映画「キャストアウェイ」を制作するにあたり、主演のトム・ハンクスは、肉体づくりに相当苦労したようです。
彼は、映画の撮影が始まる前に、あえて自分の体重を20キロ以上太らせます。
そして、おおかたの撮影が終了した後、無人島で数年間暮らした後の姿を実現するために体重を減量し、加えてヒゲや髪の毛を伸ばしました。
ちなみに、彼の減量が終了するまでの間は、数カ月間撮影はストップしたそうです。
「キャストアウェイ」に似たストーリーの小説
「無人島でサバイバルをする」という点で、キャストアウェイに似た小説があります。
その小説というのが「ロビンソン・クルーソー」です。
こちらの作品も無人島でのサバイバルが扱われており、読んだことがなくても名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
ロビンソン・クルーソーも、映画「キャストアウェイ」と同じく無人島に漂着した主人公が生き残りをかけてサバイバルをするストーリーです。
冒険心にあふれる若者ロビンソン・クルーソーは、父親の反対を押し切り、頻繁に冒険の旅へと出掛けていた。
しかしある日のこと、クルーソーが乗ったアフリカ行きの船が難破し、彼以外の乗組員は全員死亡。
唯一生き残ったクルーソーは、海にポツンとたたずむ無人島に漂着する。
無人島に取り残された彼は、あらゆる知恵をしぼり、生き残るために必要なものを次々に創作していく。
クルーソーが無人島に漂着してから脱出するまでの28年間を描いた、サバイバルストーリー。
映画「キャストアウェイ」が、無人島から脱出するまでに「4年」でしたから、その7倍生き延びたロビンソン・クルーソーの凄さがわかりますね。
余談ですが、ロビンソン・クルーソーの正式なタイトルは「自分以外の全員が犠牲になった難破で岸辺に投げ出され、アメリカの浜辺、オルーノクという大河の河口近くの無人島で28年もたった一人で暮らし、最後には奇跡的に海賊船に助けられたヨーク出身の船乗りロビンソン・クルーソーの生涯と不思議で驚きに満ちた冒険についての記述」です。
覚えておくと、お友達や知人に「へぇ~」と言ってもらえるかもしれません(笑)。
ちなみに、活字が苦手な方は、映画でもロビンソン・クルーソーを鑑賞することができます。
ロビンソン・クルーソーにはいくつか映画作品がありますが、おすすめは1954年公開の「ロビンソン漂流記」です。
『ロビンソン漂流記』(1954)
— 続・池袋らぶせくしー (@RUsrjkCwbF354K8) December 10, 2023
17世紀。南海の孤島に独りだけ流された船乗りロビンソンの28年に及ぶサバイバルと孤独。児童文学とブニュエルという極めて異色の組合わせだが普通に傑作である。あちこちに隠されたブニュエルの変態性を見つけるのがファンの嗜み。女性は出ないがフライデーが女装します pic.twitter.com/1gH7KojD4Y
「ロビンソン漂流記」は動画配信サービスU-NEXTで見放題配信中なので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ:映画「キャストアウェイ」は実話ではなくフィクション
今回は、映画「キャストアウェイ」は実話なのか?について書きました。
キャストアウェイは実話ではなく、またモデルとなった人物も明らかにされていない、完全オリジナルのフィクション作品です。
ちなみに、「キャストアウェイ」とよく似た作品に、小説「ロビンソン・クルーソー」があります。
どちらの作品も「無人島に漂着してサバイバルをする」という点で共通店があるため、もしかすると、キャストアウェイの制作陣の頭の中には、「ロビンソン・クルーソーのような作品を作りたい」という意図があったかもしれませんね。